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朝ドラ『舞いあがれ!』レコメンドを更新中。

不適切にもほどがある! 第1回【清々しいほどの不適切】

1986年は5歳だった私。

タバコで部屋が真っ白。パワハラ、セクハラは当たり前。この光景を覚えているわけではないが、まぁ確かにこんな時代だった、という肌感覚はある。阿部サダヲみたいなおじさんがよくいた。というか、そんなおじさんしかいなかった。

懐かしいなぁ〜と思いながらも、令和の時代はこれ全部アウトよね。でも清々しい程のアウトぶりが気持ちいい。1986年の再現度の高さにアッパレです。コンプラに負けずに最後までこのスタンスを貫いて欲しいです。

この昭和のアウトおじさんこと小川市郎(演・阿部サダヲさん)が令和にタイムスリップしてきて、パワハラ問題に物申すシーン。脚本のクドカンはじめドラマ制作側がドラマに込めたメッセージをガツンと感じた。

人とぶつかり合うのが怖くて、自分が傷ついたり、人を傷つけるのを避けて、「多様性」って便利な言葉で言い訳してんじゃねーよ、ってことですよね。

会社でも学校でも「コンプラ」「ハラスメント」「多様性」が浸透しているし、そのおかげで生きやすくなっている部分もあるのは確か。でも、1986年にすでに生まれていた世代としては、昭和のアウトおじさんの言い分もわかってしまう。

昭和を知らない平成生まれの子どもたちが見たらどんな感想なのだろう。「うわっ、何このハラスメントまみれの世界。無理」なのか、令和から1986年にタイムスリップしてきたキヨシのように「この世界、面白い」なのか。

速攻で我が子にこのドラマが今期イチオシとすすめた。さぁ、どう感じるのか、子どもたちの感想が楽しみ。

 

光る君へ 第1回 約束の月

優雅な音楽と映像のオープニングからは想像もつかなかった人間味溢れる平安権力抗争が繰り広げられそうだ。

新しい大河ドラマが始まると、この時代はどんな時代背景でどんな価値観でみんな生きていたのだろう…という興味が湧いてくる。平安時代が舞台の大河ドラマは少ない。だからこそ光る君へを通して、貴族社会、平安時代が知れそうだとワクワクした。

 

○よく似た子役を見つけるのがうまいNHKさん

大河ドラマといえば、主要人物の幼少期を演じる子役の見つけ方がうまい。成人期を演じる俳優にまぁよく似た子役を当ててくるのだ。三郎役の子役が藤原道長を演じる柄本佑さんによく似ていて、この子が柄本さんになるのが容易に想像できる。うん!自然!

また、まひろの子役は「鎌倉殿の13人」の悲劇の姫・大姫の子役ではないですか。「冠者どの!」「オンタラクソワカ」が懐かしい。くりっとした大きな瞳がまひろの聡明さを表している。

 

平安時代の女性はどんな風に生きた?

まひろにとって身近な男性・女性像である父と母。

まひろの母・ちやはの自分のことは後回しにして夫や家族に尽くす人。それなのに母の命を奪った犯人を探そうとしない父親。定職がなく、家族を養っていないのに、別の女の所には通う父。全く興味がなさそうなのに、跡継ぎになる男だからという理由で弟に熱心に漢文を教える父。それなのに「お前が男であったらな…」とはどーいう意味よ!な父。

母・ちやはは控えめではあるが、お百度参りをやり遂げ、まひろが藤原道兼の馬と当たった時も道兼に怯むことなく、子どもを守る芯の強さを持った女性。

この二人の姿を見て育ったまひろがどんな女性になるのか。まひろ役は吉高由里子さん。吉高さんがこれまで演じてきた女性といえば、自分の欲に忠実に生きる奔放な女性というイメージだ。平安時代も女性の地位は高くはなさそうだが、その中でまひろなら生き生きと生きてくれそうな期待感。

 

○1話でよくわかる登場人物の個性

さすが藤原がつく名前が多い…これ覚えられるかなぁと少し心配になったのも束の間。一話にして登場人物の個性がよくわかる描き方がされている。

藤原道隆(演・井浦新さん)

絵に描いたような優等生長男。ただ権力抗争には不向きで幸薄そう。

藤原道兼(演・玉置玲央さん)

次男の葛藤を素晴らしく表現されている。玉置さんは誤解されがちだけど、実はいい人を演じることが多く、しかもうまいなという印象。

藤原道長(三郎)

道長というと権力者=自己主張が強く、狡猾かと思いきや、誰に対してもフラットで、ユーモアもあり、三兄弟の中で一番化けそうな雰囲気がある。その人がどう変わって権力者にのし上がっていくのか楽しみ。

藤原詮子(演・吉田羊さん)

今のところ特に目立った個性もないおっとりした女性。だが演じるのが吉田羊さんなら普通では終わるまい。

この藤原四兄弟がどんな人生を歩むのか、さっそく気になってしょうがない。

 

源氏物語、読んでおいた方が100倍楽しめる?

飼っていた小鳥を逃してしまったことで出会ったまひろと三郎。これは源氏物語の若紫と光源氏の出会いのオマージュのようだが、源氏物語未読の私は気づく由もなく…。「おぉ、これは源氏物語のアレ…!!」と気づく教養ある女性になりたいとの一心で源氏物語を読んでみようかな。

 

 

きのう何食べた?season2

飯テロでもBLでもない。これは色んな"愛"の物語だ。

同性カップルのシロさん(演・西島秀俊)とケンジ(演・内野聖陽)の何気ない日常をベースに親、職場、友人との会話からドキッとする気づきがある。それが、このドラマの好きなところだ。

そして、劇中で登場する料理がまぁ普通の家庭料理なんだけど、野菜たっぷりのすぐにマネしたくなるレシピばかり。ここもポイントが高い。

溜めに溜めて、長女と年末年始に一気見した。

 

○玲子さんの落とし前

ケンジの勤める美容室の店長の妻・玲子さん(演・奥貫薫)の離婚の仕方がカッコよかった。子どもが成長し、自分でしっかり稼げる基盤を作った上で、直前まで夫に悟らせず、離婚後も絶対に会わない徹底ぶり。

離婚を一番迷った言葉「入学式に出席するのは君だ」。なんだそんなこと?と思った世の夫の方々、そんな小さいことが大事なんですよ。私の今までの頑張りをちゃんと見ていてくれた、認めてくれている。こんな嬉しいことはないんです。この一言をちゃんと言葉にして伝えられるか、それが人としての力量だなぁとつくづく思う。家族間でも職場でも友人でもだ。これができてるのが、ケンジだ。ちゃんとそう思った時に言葉にしてくれる。ケンジの素敵なところだ。

 

○やっぱり料理は愛。

いつものスーパーでの佳代子さん(演・田中美佐子)とシロさんの会話。自分はかぼちゃはあまり好きじゃないけど、ケンジが好きだから買う。ちょっと高いナスだけど、ケンジが好きだから、まぁいいか。

私の普段の買い物を隠し撮りしてたかっ!?ってくらい心当たりがありすぎる。何を作ろうか、どの材料にしようか、料理は食べさせたい人のことをすごく考える作業だよね。自分ひとりのごはんの時、ホントにカップラーメンになりがち。

また本作は食べる側が美味しそうに食べるのが良い。

 

○やりたい、って顔してる。

仕事が一番じゃない二人が、相手の迷いや気持ちを汲み取って新たなステージへ背中を押すシーン。大事な決断を相談する時、相談された側が自分の価値観だけ言って、迷ってる側がどう考えているか聞かないことってままあるように思う。

シロさんもケンジも相手の表情をよく見ている。そして、仕事が一番じゃない側だったのに年齢や環境によって考えが変わってくることを肯定してくれる。いい関係だなぁと心に残っているシーンだ。

 

○老いじたくの時、大切な人に何を残せるか。

親が子を思う気持ちにいつも泣かされる本作。ケンジの母はケンジが亡くなった時に大切な人(シロさん)に近くで送り出してほしい。そのために家族が事前に会う機会を作ってくれた。同性カップルということで、色々と葛藤もあっただろうに、でもやっぱり子どもの幸せを願わずにはいられない。そんな気持ちが痛いほど伝わって泣いた。

またケンジに姉が二人いる設定の説得力よ。

 

シロさんのお父さんが遺産として残せるものは大してなくても、何か残してやりたい。その想いにシロさんがもうたくさんもらっているよ、と答えるシーン。

私も親が元気なうちにちゃんと感謝の気持ちを伝えなくちゃ。シロさんみたいにあんなに正面切って言える自信ないけど。

 

そして、遺産を残すならケンジしかないというシロさんの壮大な愛。ケンジからしたら、もう充分もらってるよぉ〜かもしれないが、シロさんらしい愛の残し方だと感じた。

同性カップルの場合、社会的にこういう問題が生じてくることをドラマを通して知れるのは大切だと思う。

 

色々と好きなシーンを綴ってきたが、一番の見所はあんなにシロさんになりきっている西島さんが一瞬「西島秀俊」の顔をする瞬間だ。

それは毎話ドラマの最後、クレジットが流れ出す頃に、シロさんとケンジが大体キッチンでいちゃいちゃする。ケンジが結構しつこくまとわりついて、困ったように「もうやめろって〜」となる時の顔はシロさんではなく、"西島秀俊"になっていると私は見ている。ぜひ皆さまにも見ていただきたい。

 

どうする家康 第39回【太閤、くたばる】

秀吉が天下人とは思えぬどんな悲しい最後を迎えるかが見ものの本話。

◼️吐血した秀吉を前に1ミリも動揺せず、無表情の茶々さま。さらに秀吉が呼び鈴を手繰り寄せようとするも、それを遠ざける茶々さま。う〜ん怖くて素敵✨

次回予告で楽しみにしていた「秀頼があなたの子とお思い?」は思っていたより怖くはなかったなぁ。1回見ちゃったからかなぁ。

◼️最後の秀吉vs家康

「お前が嫌いじゃ」と怒ったり、「天下は取りませぬからご安心を」と白兎になったり、最後は「(天下取りが)アッパレでございました」と言ったり、感情が大忙しでございました。でもすべて殿の本心でしょう。

思いの外、ムロ秀吉の最後は怖くなかったなぁ。私のベスト太閤くたばるはやはり『真田丸』の小日向さん。呼び鈴を鳴らしても誰も来ない。苦しみながらひとり死んでいく様は、天下人とはこんな惨めな死に様かと思ったものだ。また死に様は人生そのもの、その人がどのように周りの人に接してきたかがそのまんま出るのだろうな、とも感じた。

◼️秀忠殿は天真爛漫なお方のよう。

◼️井伊直政のヒゲ、浅井長政殿のヒゲと同じ。

◼️紀行がくたばった太閤を差し置いて、酒井忠次

いちばんすきな花 第1話【ベストオブ男友達感】

今まで何となく違和感を感じていた人との関係性を主人公4人を通して言語化するドラマだ。

主人公4人の人付き合いに対する悩みはそれぞれ違うけれど、根っこにあるコンプレックス(誰かの1番になりたい…誰かに選ばれたい…かな?)は同じで、必ずこの4人の誰かに自分を投影できてしまう。

初見はTBSの「カルテット」に近い。セリフは淡々としていて、物語もゆるゆると流れるように進んでゆく。淡々とした中にハッとするセリフがあるドラマ展開も好みだ。

◼️配役が絶妙すぎる

松下洸平さんありきの春木椿としか言いようがない「いい人」感。夫にするならNo.1、でもつまらなそう…に爆笑🤣

婚約破棄されたのに、まぁそうだよね、しょうがないよね…と怒らないなんてことある!?逆に春木椿はいつどこで怒るのか、それが楽しみになってきた。

そして、中野太賀さんのベストオブ男友達感!多部未華子さん演じる潮ゆくえとのカラオケルームでのやりとりが最高。木村カエラの「butterfly」が流れた時は泣けたよ。

まさかこれで中野太賀さん退場じゃないよね!?もう一波乱あるよね!?

私には男友達がいないが、男女で恋愛なしでこんな関係を築けるってうらやましく思った。私にとっての赤田(演・中野太賀)は夫なんだよな〜。

どうする家康 第37回【唐入り】

◼️ラスボス・茶々さま劇場。

う〜ん、恐ろしい。しかし、こうなってしまったのもお前たち男どもの戦のせいだ。そんな後ろめたさが秀吉、家康はじめ男どもにはあり、茶々にはあまり強く言えなさそうよね。

その点、「キツネ狩り」とズバッと釘を刺す阿茶殿アッパレ!

◼️寧々さまの言葉の説得力。寧々さまを演じる和久井映見さんの演技はいつも素晴らしい。

◼️なぜ今になって足利義昭と思ったら、こういう使い方があったか!

そもそも信長亡き後、どのように過ごしていたのだろう。足利義昭は豊臣政権になってから秀吉の御伽衆となっていた。文禄の役にも参加し、名護屋城にも布陣している。秀吉の御伽衆であれば、今回の諫言も納得の展開だ。

◼️秀頼の父は誰か…もう包み隠しません宣言

茶々がまた懐妊したという知らせにどの大名も「はぁ!?そんな訳なかろうが…お前の子じゃないだろう」という顔。これまでの大河ドラマでもよく見てきたシーン。

ところが次回予告で茶々が「あなたの子だとお思い?」と秀吉に言ってるよ!おぉ、これはすごい。「どうする家康」では秀頼は秀吉の子ではない体で話を進めるのか。茶々のこのセリフをもって茶々による秀吉への復讐が完結するのね。

どうする家康 第37回【さらば三河家臣団】

◼️今日のMVPは間違いなく本多正信殿でしょう。国替えに動揺しないように、大久保殿を使って前もって荒くれ家臣団をなだめておく。頭は回るがそんな気遣いができるお方だったかしら?

家臣団がここまで生き延びられたのは殿のおかげと涙を流して頭を下げる場面。正信は?頭下げてる?と本多正信の姿を探す私。いや〜みんなと同じ行動はしないでしょ?どうせこの状況にニヤニヤ😁してるんだろうなぁと思っていたら、やっぱりフライングで酒飲んでた(笑)そんなところが好き❤️

でも自分の酒だけじゃなくて、今回はみんなの分の盃もちゃんと用意してたよ!Good job!

 

◼️家臣団も城持ち大名になって随分と出世しましたが、服部半蔵以外にも大名になっていないお方がいるではないか!本多正信殿と酒井忠次殿じゃ。

引用:https://sengoku-his.com/278

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井伊直政:12万石(上野国箕輪)
結城秀康:10.1万石(常陸国結城)
本多忠勝:10万石(上総国大多喜)
榊原康政:10万石(上野国館林)
大久保忠世:4.5万石(相模国小田原)
鳥居元忠:4万石(下総国矢作)
平岩親吉:3.3万石(上野国前橋)
酒井家次:3万石(下総国臼井)
小笠原秀政:3万石(下総国古河)
奥平信昌:3万石(上野国小幡)
松平康貞:3万石(上野国藤岡)
松平忠政:3万石(上総国久留里)

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てっきり酒井忠次殿は城代としてお留守番隊かと思いきや、家督を息子に譲っておられた。ご子息は3万石と思いの外少ない。そして本多正信は城持ち大名にはならなかった。

お万の子・結城秀康も10万石、亀姫の嫁ぎ先・奥平信昌殿は3万石。

旧北条領で一番良い所領ってどこだろう?そんな話が我が家でも話題となった。大久保殿がもらった城下町のある小田原じゃない?と言っていたが、知行でみるとそんなことはないのね。

城持ち大名として家康がいる江戸から離れた場所に行かされるよりも、江戸で家康の側にいる方が大事にされてる感があるよなぁ。これからどんどん戦がなくなり、平和な時代になればなるほど、本多忠勝のような武闘派よりも正信のような頭脳派がお側に置かれるだろう。

 

◼️阿茶局様登場。側室でありながら、交渉もできるいわゆるデキル女だ。出自は武田と聞いて、調べてみた。

引用:https://serai.jp/hobby/1148908

父親は武田氏と今川氏の和睦により、今川氏の家臣となり、同じ今川氏の家臣と結婚したが、夫に先立たれる。それを拾ったのが家康で、小牧長久手の戦いにはもう従軍していたと!?いつの間に…。

ドラマでは細かすぎて描かれないけど、自分で気になって調べてみたら、わかることってたくさんあるよね〜。それがまた面白い。これから家康・正信・阿茶局の三役会議が増えそうだ。