ban623のレコメンドラマーwatching doramas colors your lifeー

朝ドラ『舞いあがれ!』レコメンドを更新中。

光る君へ 第1回 約束の月

優雅な音楽と映像のオープニングからは想像もつかなかった人間味溢れる平安権力抗争が繰り広げられそうだ。

新しい大河ドラマが始まると、この時代はどんな時代背景でどんな価値観でみんな生きていたのだろう…という興味が湧いてくる。平安時代が舞台の大河ドラマは少ない。だからこそ光る君へを通して、貴族社会、平安時代が知れそうだとワクワクした。

 

○よく似た子役を見つけるのがうまいNHKさん

大河ドラマといえば、主要人物の幼少期を演じる子役の見つけ方がうまい。成人期を演じる俳優にまぁよく似た子役を当ててくるのだ。三郎役の子役が藤原道長を演じる柄本佑さんによく似ていて、この子が柄本さんになるのが容易に想像できる。うん!自然!

また、まひろの子役は「鎌倉殿の13人」の悲劇の姫・大姫の子役ではないですか。「冠者どの!」「オンタラクソワカ」が懐かしい。くりっとした大きな瞳がまひろの聡明さを表している。

 

平安時代の女性はどんな風に生きた?

まひろにとって身近な男性・女性像である父と母。

まひろの母・ちやはの自分のことは後回しにして夫や家族に尽くす人。それなのに母の命を奪った犯人を探そうとしない父親。定職がなく、家族を養っていないのに、別の女の所には通う父。全く興味がなさそうなのに、跡継ぎになる男だからという理由で弟に熱心に漢文を教える父。それなのに「お前が男であったらな…」とはどーいう意味よ!な父。

母・ちやはは控えめではあるが、お百度参りをやり遂げ、まひろが藤原道兼の馬と当たった時も道兼に怯むことなく、子どもを守る芯の強さを持った女性。

この二人の姿を見て育ったまひろがどんな女性になるのか。まひろ役は吉高由里子さん。吉高さんがこれまで演じてきた女性といえば、自分の欲に忠実に生きる奔放な女性というイメージだ。平安時代も女性の地位は高くはなさそうだが、その中でまひろなら生き生きと生きてくれそうな期待感。

 

○1話でよくわかる登場人物の個性

さすが藤原がつく名前が多い…これ覚えられるかなぁと少し心配になったのも束の間。一話にして登場人物の個性がよくわかる描き方がされている。

藤原道隆(演・井浦新さん)

絵に描いたような優等生長男。ただ権力抗争には不向きで幸薄そう。

藤原道兼(演・玉置玲央さん)

次男の葛藤を素晴らしく表現されている。玉置さんは誤解されがちだけど、実はいい人を演じることが多く、しかもうまいなという印象。

藤原道長(三郎)

道長というと権力者=自己主張が強く、狡猾かと思いきや、誰に対してもフラットで、ユーモアもあり、三兄弟の中で一番化けそうな雰囲気がある。その人がどう変わって権力者にのし上がっていくのか楽しみ。

藤原詮子(演・吉田羊さん)

今のところ特に目立った個性もないおっとりした女性。だが演じるのが吉田羊さんなら普通では終わるまい。

この藤原四兄弟がどんな人生を歩むのか、さっそく気になってしょうがない。

 

源氏物語、読んでおいた方が100倍楽しめる?

飼っていた小鳥を逃してしまったことで出会ったまひろと三郎。これは源氏物語の若紫と光源氏の出会いのオマージュのようだが、源氏物語未読の私は気づく由もなく…。「おぉ、これは源氏物語のアレ…!!」と気づく教養ある女性になりたいとの一心で源氏物語を読んでみようかな。