ban623のレコメンドラマーwatching doramas colors your lifeー

朝ドラ『舞いあがれ!』レコメンドを更新中。

不適切にもほどがある! 第1回【清々しいほどの不適切】

1986年は5歳だった私。

タバコで部屋が真っ白。パワハラ、セクハラは当たり前。この光景を覚えているわけではないが、まぁ確かにこんな時代だった、という肌感覚はある。阿部サダヲみたいなおじさんがよくいた。というか、そんなおじさんしかいなかった。

懐かしいなぁ〜と思いながらも、令和の時代はこれ全部アウトよね。でも清々しい程のアウトぶりが気持ちいい。1986年の再現度の高さにアッパレです。コンプラに負けずに最後までこのスタンスを貫いて欲しいです。

この昭和のアウトおじさんこと小川市郎(演・阿部サダヲさん)が令和にタイムスリップしてきて、パワハラ問題に物申すシーン。脚本のクドカンはじめドラマ制作側がドラマに込めたメッセージをガツンと感じた。

人とぶつかり合うのが怖くて、自分が傷ついたり、人を傷つけるのを避けて、「多様性」って便利な言葉で言い訳してんじゃねーよ、ってことですよね。

会社でも学校でも「コンプラ」「ハラスメント」「多様性」が浸透しているし、そのおかげで生きやすくなっている部分もあるのは確か。でも、1986年にすでに生まれていた世代としては、昭和のアウトおじさんの言い分もわかってしまう。

昭和を知らない平成生まれの子どもたちが見たらどんな感想なのだろう。「うわっ、何このハラスメントまみれの世界。無理」なのか、令和から1986年にタイムスリップしてきたキヨシのように「この世界、面白い」なのか。

速攻で我が子にこのドラマが今期イチオシとすすめた。さぁ、どう感じるのか、子どもたちの感想が楽しみ。