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朝ドラ『舞いあがれ!』レコメンドを更新中。

持続可能な恋ですか? 第9回 【令和型フツーの幸せとは】

ー生きていくとは変化していくことだ。

今日もいい言葉をいただきました。7年ぶりに再会した子どもを身籠もっている陽子さんといきなり結婚するというそんな大それた変化に飛び込む勇気はないが、迷ったら今までやったことがない方を選んでみようかなと思える。血が繋がっていなくても、林太郎さんと杏花ちゃんはどこからどう見ても家族であり、林太郎さんにとって杏花ちゃんは結婚によって得られた宝物であることはよーくわかる。

ーあの子の父親になることができて普通に幸せです。

「普通」の幸せなんて他人が決めることじゃない。本人が幸せなら幸せなのだ。

本ドラマと同じ時間帯のニュースで2022年度男女共同参画白書についての話題が取り上げられていた。社会保障制度が婚姻を前提とした昭和型の制度のままでは令和型の価値観や生き方に当てはまらず、制度からこぼれてしまう人が出てきてしまう。制度を令和型に変えないといけないという識者のコメントがあった。

「結婚願望なしが30代で4人に1人」とかそういうところばかりがどうしても注目されがちだが、もっと色々な生き方、幸せな型があってもいいんじゃない?がいよいよ認められてくるかもしれないと本ドラマの展開と相まって感じた。

最終回の晴太大逆転に向けてブスブスと晴太に楔のようなエールを打っている。

ー優しさや理性を越える強い思いが欲しかったんです。結婚を考えるぐらいの人だから。

日向さんが急に倒れたことが林太郎さんの理性をぶっ飛ばし、二人の気持ちが通じ合った。結婚するご縁があるかどうかって、こういうアクシデントが起こるかどうかな気がする。

そして最後の颯のプロポーズはまさに令和の理想的なプロポーズだろう。

ーそのままの君でいい。俺が君の奥さんになる。

すごいなぁ、すごいよ、颯。選ぶ言葉も表情もとっても素敵。それでいて「今足が震えてる」って緊張も隠さずに伝える。もう100点満点だよ。でも、生きていくとは「変化していくこと」。晴太と生きることの方が杏花に変化をもたらす。グダグダでまとまらないプロポーズをしてくるであろう晴太が最後には全部持っていくフラグにしか見えないんだよぉ。かわいそうに…颯。

ただ、「家族は恋より壊れにくいよ」。このセリフだけ何か引っ掛かる。家族が壊れたときのダメージは恋とは比べものにならないぜ。

最後に、辞書編纂者と付き合うメリット。「言った言わない」の争いを避けるためにこんな幸せな文字起こし=恋文があるのですね。辞書編纂者の恋文、全文見せて〜!