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朝ドラ『舞いあがれ!』レコメンドを更新中。

持続可能な恋ですか? 最終話 【誰よりも颯の幸せを願う】

結婚式で今日の主役が出てくる前にプロポーズしちゃう晴太よりも、いいヤツすぎる颯をどうしても応援してしまう最終話。

やっぱり来てしまう、あの丘。それが杏花ちゃんの答えのすべてなんだよね。どんなに颯が素敵だろうと条件が良かろうと、心の中にいるのは晴太。それがよくわかるシーンだ。あの丘でも二人のエピソードをうまく生かしている。

虹郎、ほんっといい子に育ってるな〜。颯に「僕、颯先生と話したいから英語頑張ってたんだ」「将来颯先生みたいになりたい」と素直に真っ直ぐに自分の気持ちを伝えられるって、いい!いい育て方してますよ、晴太と安奈さんは。

ーオレ、自分で言うのもなんですがいいヤツなんですよ。

わかってるよ、私たちはちゃんと見てたから。招待状スッと渡さないどころかもっと晴太を困らせてもいいと思う!それぐらい素敵な男だよぉ、颯は。プロポーズ断られた&招待状を見せられた途端に杏花ちゃんの元へ向かう気マンマンの晴太に「お前〜!どのツラ下げてそれもらおうとしてんだよっ!逃げてばかりいないでそうなる前にちゃんと自分の気持ち伝えとけよ!虹郎くんは出来てるぞ!」と思わずツッコんだ。でも、行きかけて戻ってきてハグするところがまた晴太の憎めないところなんだな。大事なところで逃げ癖のある晴太と逃げずにたとえ自分が傷つくとわかっていても向き合おうとする颯。そこが、颯を推したくなるポイントなのかも。

結婚式のシーンでは、父から娘へ34年間ありがとうございました、からのハグがよかった。これ、結婚式の定番にならないかな。よく考えたら子どもが産まれたことで親側だって楽しいことも大変なことも色々あって、でも、子どもがいなければすべて体験できなかったことばかりで、ありがとうしかないんだよな。それを握手や涙じゃなくて、34年間戦ってきた戦友のようなお互いを讃え合うハグ。素敵だった。

そして、1年後の晴太と杏花ちゃんの着地点がとても良かった。企業セミナーで出会った二人らしく、晴太は虹郎くんとの時間を大切にできるカレー屋を開き、そこで杏花ちゃんがヨガを教える。これ二人の大事にしたいことがすべて叶えられてるんじゃ?前のエピソードでインドカレー屋でヨガをやった話があったからこの展開に説得力もある。

それにしても願うのは、颯の幸せだ。

ー持続可能な恋は叶わなかった恋だけなんだよ。

そんなこと言ってないで杏花ちゃんより素敵な人と出会ってくれ!

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最後に、本ドラマは素敵な人がたくさん出てくるドラマで、みんな気負わず自分らしい生き方を探しているところに共感できた。

特に林太郎さんを演じた松重豊さんと颯を演じた磯村勇斗さんが素敵だった。コミカルで可愛らしいおじさんを演じさせたら松重さんの右に出る俳優さんはいないだろう。観ていてホッコリ、でもたまに辞書編纂者らしいいいことを言う。そのギャップ日向さんが惚れるのもわかるわ〜と思う素敵な人でした。磯村さんは切ない表情とスーツ姿が素敵だった。特に杏花にプロポーズするシーン、颯の鼓動が聞こえてくるような仕草とセリフに晴太のプロポーズシーンより断然グッときた。他の作品ではどんな表情を見せてくれるのか、これから気になる俳優さんになった。