プロローグ〜娘が受験を決断するまで〜
娘は情報処理を学びたくて商業高校に入学した。指定校推薦や総合型推薦などで国公立大学への進学実績があることも、進学希望の娘には多少決め手になったかもしれない。
そういう訳で入学した時点から就職ではなく、進学で進路を考えていた娘が高校2年の2月、ついに動き出した。
(娘)「お母さん、塾に行きたいんだけど」
(私)「⁉️」
国公立大学の受験を考える場合、普通科と違って受験科目となる一般教科の授業が少ないので、科目によっては独学で勉強をすすめなくてはならない。それは厳しいから塾を使うのも手だよ、とは以前から伝えてあった。塾をうまく使って合格を勝ち取った先輩がいる話を学校でも聞いていた。
しかし、娘は部活に検定に結構忙しい。指定校推薦の要件に検定合格も入っているから、検定の勉強もあるし、部活を終えて帰ってくるのは19時半。いつ受験勉強するんだ?
そして、娘の希望する理系学部は数I・II、数A・B、そして数Ⅲまである😳 数Ⅲなんて私もやったことないよ…。
商業高校では数I・IIしかやらない。だから独学必須!本当に険しい道なのだ。ちなみに娘は数学が得意な訳でもない。
高校2年の夏休みにいくつか国公立大学のオープンキャンパスに行って、AIの研究などを見てきて、面白かった!と言っていた娘。やっぱりAIとか作るのやってみたいなぁ〜とは言うものの、受験の道は厳しいことも本人もなんとなくわかっている。
いよいよ受験を1年後に控えて、さぁ、どうする?娘!と私も思っていた矢先だったのだ。
ひとりで塾に話を聞きに行き、授業体験もして、娘は決めた。
私も夫も子どもが何かやりたい!と言った時のためにお金とサポートをするのが親の役目だと思っている。娘は決断するまでに色々と考えてきたはずで、だから全力で応援すると私たちも腹をくくらなきゃ。どんな結果になろうとも最後までサポートすると。