お父ちゃんの社訓のくだりがなぜこんなに語られるのか不思議だったが、お父ちゃんは自分の背中を見せることで子どもたちに伝えたいんだね。おっきな夢を持って仕事をするということを。早速、宇宙開発の説明会に参加してなかなかな行動派だ。
それに比べてわかりにくい悠人の心の内。
ーお前は志を持った強い人間になれ。
舞にそう言ったけど、本当は自分もそうなりたいのでは？「飛行機」という明確なやりたいことがあるお父ちゃんと舞がうらやましく、舞は自分の夢を叶えること＝お父ちゃんの夢を叶えることになってさらにみんなを喜ばせることができる。
対して自分にはこれといって特別やりたいこともなく、家族を喜ばせているわけでもない。悠人はそんな風に家族の中でずっと疎外感を感じてきたんじゃないだろうか。そして、そのもどかしさを必死で隠しているように思えた。「東大合格」という目標を叶えた後、自分の向かう道を見つけられず、もがいているようにも。
家族を安心させるためにとりあえず内定だけはとってきて、大阪に帰って顔をみせた。悠人なりに色々考えてるんじゃないかな、きっと。
