ーできんでも次できるようになればよかと。できんだば、できること探せばよかとぞ。
いつもうまくできないとこぼす舞にかけた祥子ばあちゃんの言葉。
さすがに子どもに「どうしてできないの!」なんて言ったりしないが、「次はできるように頑張ろう」と言っている私。「できなかったらできることを探せばいい」と言える境地には至っていない。子どもの可能性に期待しすぎているのかな。
舞にとって祥子ばあちゃんの言葉は自分を肯定してくれるものばかりで勇気をもらえるが、私にとっては「あんた、まだまだ母親がなっとらんね」と言われているみたいで、なかなか身につまさせる。
しかし、こうやって舞ちゃんが少しずつ自分で出来ることが増えていき、自信を取り戻してゆく姿をこれから見られると思うと楽しみだ。
母が帰って最初の夜。昨日まで母が使っていた布団を見つめて、母を思い出すシーンがうまい演出だなぁと思う。人が帰った後の残された布団ほど、寂しくなるものはないよね。