誰かの言葉が誰かの背中を押してくれる。本話はそんなシーンが散りばめられていた。
ー沢田さんの心の中にいる奥様に私も助けてもらいましたから。
ー私たち年を取った分、色んな思い出があってそういうのみんな引きずって。でも時々振り返りながら歩いていけたら。それで充分じゃないですか？
自分の大切な人も大切にしてくれる。そんな風に言ってくれる人、素敵だなぁ。私も日向さんに惚れてしまったよ。
ー会いたいと思える人と会える今を大切にしたいと思いまして。報われることのない想いではありますが、それでも会いたいと思えるような。
コロナ禍になってより滲み入る言葉だ。
杏花がバスに乗っていつか晴太と行った丘に向かう道中で流れる劇伴が映画みたいですごく好みだ。前回も杏花と颯のソファでの後ろ姿でのシーンで掛かっていた曲だね。
その会いたい人との思い出を感じに来たら、その想い人がいる。私ならもう運命としか思えない！杏花はこの2年母の死に際して誰かにその悲しみを吐き出すことなく、父を支えるために生きてきた。3回忌の時も本当は泣き出したかったのだろう。でも受け止めてくれる人がいなかった。今回その時と同じ場所で、晴太もいて、今度は泣くことができた。やはり杏花にとって晴太は特別な人なのだ。
と、しみじみ思っていたら、
ーそのひどい顔見る権利、僕にはある気がするするんですけど。
ってどーいうこと！？親密な仲になりたいってこと？真意がよくわからないうちになんだかチューされて…。ひどい泣き顔の時にチューなんてされたくないよぉ😭ホントどういうことよ、晴太さん。次回までにちゃんとわかるように説明してくれ！
