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石子と羽男 第3回【石子と羽男に漂うそこはかとない色気】

今回はSNSを利用している身として、身につまされるテーマだ。『ネットニュースやまとめ記事を読んでそれを知った気になっている。』自分のことかと思った。

被疑者・田中が他の人が作ったファスト映画を見て、酷評するのもリアルだった。自分も同じことをしているのに気づかない。どこの誰ともわからない人からの「いいね!」やコメントとはこれほどに自信過剰にし、自分の行いに正当性を与えてくれるものなのか。恐ろしい世界だ。

映画監督・田中さんに土下座するも、「俺は未熟だから許すことができない」と被疑者に安易に許しを与えなかった点も信頼できるドラマだと思う。

しかし、なんといっても今回の一番のリアルは羽男の姉・優乃を演じるMEGUMIさんのねえちゃん感だろう。本当に素晴らしいねえちゃん感。父親のことを「あの人は自分の見たいものしか見ていない」と言い放ったのにもドキリとした。親なんてみんなそうなのかもしれない。私も子どもに対してそうかもしれないと心がチクリとした。とにかく、羽男のことをわかってくれている人がちゃんといるようで、これは救いだ。

羽男のことをわかってくれるといえば、石子もだいぶ羽男の心を掴み始めている。スマホのスピーカーをオンにした二人の会話。会話自体にも二人の格好や食べ物にも全く色気はないのだが、この二人の空気感にはなぜか色気を感じてこれから二人の関係がどうにかなるのか、とても気になる。大庭くんと石子のシーンは大庭くんが石子に猛アピールをしているのにそんな雰囲気はないのだから不思議だ。やっぱり演出上なにか狙っているのだろうか?大庭くんと石子のシーンはドギマギしている大庭くんを楽しむシーンなので、そのままでいいのだが。

軽いテンポで進むから油断していると、いきなり心をぶち抜いてくるようなセリフを放ってくる。全く気の抜けないドラマだ。