私はアニーさんが安子ちゃんだったとして、最終回まで「安子」だと名乗らず、遠くからるいちゃんの幸せそうな顔を見つめ、アメリカへ帰って行く…という展開を予想していた。それでも充分かなと。
「安子」だと名乗らないと決めていたアニーさんがどうしてラジオで急に独白するに至ったのか。
やはり浜村さんに「最初に観た映画は何ですか?」と聞かれて、稔さんと観た黍之条シリーズの映画、そしてデートの思い出が蘇ってきたからだろう。「安子」であることは無かったことにしても、稔さんとの思い出はどうしても無かったことにはできなかった。
アニーさんの独白中、話しているアニーさんの顔は全く映らない。画面に映し出されるのは、るいを演じる深津絵里さんの表情のみ。アニーが安子である核心に迫るに連れて、その表情がみるみる変わってゆく。るいの想いが私たちの胸にも迫ってきて、泣いてしまう。だって、半年間安子ちゃとるいちゃんを見届けてきた私たちには、二人の心が手に取るようにわかってしまうんだもの!本当に素晴らしい演技と演出だった。
そして、冒頭のNHK小川さん、大阪時代に一緒にカムカム英語聞かせてもらった小川家のお母さんのお孫さんよね!
(当ブログ第23回感想で触れています)
こんなところにも繋がっているなんて。私たちが知らないだけで、実は私たちの人生も遡ると先祖と色々と繋がっているのかも、と思わされる。
そして、ひそかに楽しみにしている「アルデバラン」が途中からかかる演出回。
・安子ちゃんを汽車で追いかけてきた稔さんの回
・I hate youの回
いずれも重要な回で「アルデバラン」が途中からかかっている。それが今週のどこかであるのか、ないのか。あってほしい、絶対泣くから。