小夜ちゃんの結婚報告に驚くひなたと一恵。二人の驚き方が対極なのが面白い。ひなたは前のめりで話を食い入るように聞いていて、一恵はこれでもかと後ろに引いて、「ありえん…」という顔。
前のめりで聞くひなたは、『結婚』という二文字にいかにがっついていたか、小夜ちゃんへの羨ましさが前面に出ている。対して一恵は相手が吉之丞なのがとにかく「ありえん」のだろう。いつもならひなたの言動を諌める側の一恵が「それはないで」とひなたから諌められるなんて、珍しい一恵の一面が見れた。茶道の家柄ということもあり、結婚相手選びには慎重にならざるおえないところもあるのだろう。
小夜ちゃんが吉之丞を選ぶのも納得の展開。小夜ちゃんとひなたが仲良くなるキッカケはあの雨の日、ひなたが傘を貸したことだ。小夜ちゃんはその人の内面をよく見ている子だ。
しかし、幼なじみの女子3人、どうみても最初に結婚しそうなのはひなただったのに、こりゃひなたが最後になりそうな予感。
そして、桃ちゃんの
ー早く大人になりたかった。
この言葉にグッときた。出来過ぎなぐらいいい子なのは、稔さんとるいちゃんの血筋とばかり思っていた。小夜ちゃんに相応しい男になりたい。その想いで勉強も野球も頑張っていたんだね。（小夜ちゃん、野球には全く興味無さそうだけど）でも、野球は小夜ちゃんのためじゃなく、自分が好きでここまで打ち込んできたのでしょう。それを小夜ちゃんのせいにしちゃ、いけんよ。
