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鎌倉殿の13人 第15回 【真の鎌倉殿、開幕へ。伏線まとめてみた】

遅まきながら、やっと見ることができた「ありがとう、さようなら上総介」回。鎌倉殿の恐ろしさ、義時の嫡男誕生の武衛泣きなどもさることながら、これから鎌倉で起きることへの様々な伏線が散りばめられていたので、まとめてみた。

1️⃣もっとも頼りになるものは、もっとも恐ろしい。

☞それは「北条義時」のことですね。大江広元が鎌倉に来た時、義時のことを「アイツは役に立つ」って言っていた。私たちは頼朝亡き後、最も恐ろしくなるのは義時だと知っている。三浦義村も言ってたじゃん、「お前、鎌倉殿に似てきてる」って。

2️⃣梶原景時、ついに正式な鎌倉警察に

御家人の中では旧大庭勢ということもあり、信頼を早く勝ち取りたい景時の心情と石橋山の戦い後、ほこらで見逃してくれた忠誠心を鎌倉殿と大江広元にうまく利用されている。善児という特殊工作員もいるしね。しかし、景時には義に反することに違和感を感じる心があった。その点は救い。同じ旧大庭勢の畠山とはお友達になれるかな?景時は鎌倉警察として、畠山は見栄えのする鎌倉団の顔として、鎌倉での自分の居場所を見つけられただろうか。

3️⃣梶原景時の息子・景季が末恐ろしい

☞双六の準備もよく、鴨居に隠してあった刀もさっと父上に渡せる手際の良さ。この年にして「暗殺」に対して父上よりも飲み込みが早い。梶原家にとって「暗殺」を担うのがままあることだから手慣れているのか?それとも…

4️⃣和田義盛、畠山の言うことには必ず異を唱えちゃう癖

☞和田合戦もこの手でやられちゃうんじゃ…。でもなんかかわいいこの性格。

5️⃣義経と頼朝、平氏討伐の様子を語り明かすことは永遠にない

☞わかっちゃいるけど、せつない。頼朝が射った矢を押し退けて自分の矢が的に刺さる。それを慌てて詫びる義経。今は笑って許す頼朝だけれど…これはフラグですね。

6️⃣鎌倉殿首脳会談になぜ比企がいる?

☞義時、大江広元安達泰盛はわかる。なぜそこに比企が?比企は信用に足る人物とはあまり思えないのだが。(演者が佐藤二郎さんだからじゃないよ)しかし、上総介に「お前も俺と同じ素直だからな」と言われた比企の運命が心配。

7️⃣牧の方、自分の子を北条の跡取りにすること諦められず

☞八重の懐妊を聞いた時政の「立派な北条の跡継ぎを産んでもらわんとな」発言に顔を曇らせる牧の方が不穏。義時の子が生まれる時、「死産でした」と牧の方が赤子をなかったことにしちゃうんじゃないかとヒヤヒヤした。牧の方が赤子を抱いてきた時、ホッとしたもの。

結局、御家人たちが一番欲しかった「鎌倉殿からの信頼」は得られず、残ったのは従わなければ誅するという「恐怖」のみ。この「恐怖」によって束ねられている鎌倉のなんと虚しく先行きの不安なこと。これが中世の世なのでしょうか。

最後に本話から学んだこと。

ー「使われる」と「頼りにされる」のは違います(by畠山重忠

つい仕事でハイハイなんでもやってしまいがちの自分に重なってしまった。何でもこなす使いがってのいい人ではダメだ。きっと義時も上総介事件で同じことを思い知っただろう。