芋飴を売って生計を立てることにした安子ちゃん。自分はろくに食べずに働いてばかり。案の定倒れて、小川家のお母さんに助けられる。お世話になることを遠慮する安子ちゃんに言い放った言葉。
ーあんたのためやない。この子のためや。
これは母親にとって断れない一言だ。母親って子どものためならいくらでも自分のことは我慢できるような気がする。でも「子どものため」と言われるとそれはまた別だ。「子どものため」は母親にとって頑張れる活力にもなるし、同時に呪いの言葉でもあると私は思っている。
小川家のお母さんのようにキツイ時に手を差し伸べてくれる人がいるってとてもありがたい。どうしても母親になると子どものために頑張りすぎてしまうもの。「あんたは十分頑張ってる。ひと息つきなさい」安子ちゃんもそう言われているような気がしただろう。
私も声を掛けられる人でありたい。