自分の興味のある分野を好きなだけ学べた幕末の藩校・明教館。蘭光先生のように子どもたちが興味をそそられるように誘導し、あとは子どもたちの学びたい！という思いのままに任せる。ドラマの演出もあると思うが、子どもたちが学ぶ姿がキラキラしていて、楽しそう。万太郎の暴走する好奇心は爽快だった。
対して明治の教育制度は画一的な授業、方法で身分関係なく、すべての子どもたちに最低限の学力をつけさせることが目的だ。万太郎の姉・綾のように身分や性別で学びたくても学べなかった子どもには希望の光だし、この教育制度があったから今の日本の高い教育水準があるんだけどね。
じゃあ、今の日本に必要なのはどっちの教育か？というと、それは藩校のような気がする。もう十分に基礎教育は行き渡った。これからの時代に必要とされるのは自分で考え、行動できる人材。「好き」「もっと知りたい」を追求する人がイノベーションを生み出せると思うのだ。みんな同じよりも学びたいという意欲を大切に突き抜けた子どもを育てる。これからはこっちの方が大切なんじゃないかなぁ。
