最高に不気味な阿部サダヲ。
鈴木杏のリアル主婦感。
それに翻弄される幽霊感のある柄本佑。
ゾクゾクしてこれは次も見なくてはと思わされるドラマだった。
阿部サダヲさん演じる佐伯がでできた途端、もう阿部サダヲにしか目がいかない。最近普通の役もやられるので忘れかけていたが、そもそも阿部サダヲは怪優なのだ。
テレビで久々に拝見した鈴木杏さんの主婦役もリアル感がすごい。柄本佑さん演じる土屋が蘇って家に帰ってきた時の驚き方や容姿もそこら辺にいそうなまさにザ・主婦。でも時折大きな瞳で見つめる表情は可憐な少女のようでもあり、やっぱり女優さんだなぁと感心してしまう。
死んだのに生き返った人を「復生者」と呼ぶ世界。新型コロナウイルス新規感染者数みたいに発表される今日の復生者数。動揺する本人や家族の中、淡々と事務手続きを進める慣れた感じの役所の人がカオス。そんなに蘇りが頻繁とは…なんて世界だ!でも、誰も想像しなかったコロナ禍の世界が繰り広げられている今、復生者の世界もあるんじゃないかと思えてしまう。もう何が起きるかわからないから、この世の中。
これから柄本佑演じる徹生がなぜ死んだかが徐々に明らかになっていく、その過程が楽しみだ。それにしても出てくる人出てくる人がみんな怪しい人に見えてくる。これはワクワクするな。