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土曜ドラマ「エンディングカット」感想

昔、映画「おくりびと」を観て納棺師という仕事に衝撃を受けたが、「エンディングカット」という仕事もあるとは知らなかった。広末涼子さんは同年代であり、またおくりびとにも出演されていて、絶対泣くやつだ…とわかっていながら、何か縁を感じて見ることにした。

エンディングカットの所作がとても美しい。亡くなっても大事に扱ってもらっていることが感じられ、すごい仕事だと感じた。

余命僅かの妻(演・広末涼子さん)の願いを叶えるため、そしてやがてくる妻との別れと向き合うためにエンディングカット見習いとして頑張っている主人公の父(演・佐藤隆太さん)の姿が娘(演・芦田愛菜さん)の心も動かす。でも、ついに妻がなくなると、あれほど妻の死と向き合う準備をしてきた父が取り乱してエンディングカットができない。そこで気丈に振る舞うのが娘。その姿を見て、勇気づけられる父。納棺してこのまま笑顔で母を見送れるかと思った瞬間、娘が「お母さん!お母さん!」と今まで抑えていた感情が溢れ出して叫ぶ。その場面が一番グッときた。やっぱり大切な人の死の前では誰も冷静ではいられないんだ。今度は父が娘の手を優しく包む。父がダメなときは娘が、娘がダメな時は父が支える。素敵な家族だった。

やっぱりボロ泣きしてしまった。二人の娘も一緒に観ていた。娘たちはどう思ったのだろう。とてもじゃないが、聞けないな。