ずっと蓋をしていた安子との思い出。
ジョーのおかげでパンドラの箱が開いて、るいちゃんの人生が一歩踏み出せそうな一方、これからの展開への伏線も感じられる今回。
Twitterでも多く呟かれていた通り、ジョーはやはり進駐軍のクリスマス会でステージ裏にいた少年でしたね。
るいちゃんがジョーに自分の身の上を話す。たくさんの真っ白な洗濯物が干されている前で。それはるいちゃんが自分の心をまっさらに洗濯できた、もしくはしたいという演出なのかな。印象的なシーンです。ラムネを差し入れようと竹村夫妻が偶然その話を聞いてしまう、という展開もうまい。
話を聞いたジョーが可哀想にと同情したりせず、「会いたいんやな。お母さんに」と言うのもよかった。るいちゃんは怒っていたけど。これまでのジョーのキャラクター設定がしっかりしているからこそ、ジョーならそう言うだろうなという説得力がある。るいちゃんにとって安子ちゃんとのことを誰かに話せた、これは大きな一歩だ。
さて、伏線の方ですが、あくまでも私の勝手な妄想です。
その1:大阪の青年が単独でヨットで太平洋横断のニュース。
→ジョーがトランペッターとしてアメリカに行く。そこで安子かロバートに会う。
その2:ジョーに風鈴をもらう。
→ジョーとの恋はひと夏の思い出になってしまう。夜は短し恋せよ乙女やな。
ジョーは安子ちゃんとの過去などるいちゃんの凝り固まった心をほどいてくれる大切な存在。でも、大切な存在=結婚相手とは限らない。最後のシーン。るいちゃんは愛おしそうに風鈴を見つめていたが、私には風鈴の音がせつなく聞こえたよ。